輪郭手術のあと、顔のたるみは起こりますか?
起こる場合があります。2026年6月に公表された下顎角骨切り術の総説(JPRAS Open)は、骨を一塊で切る方法(U字型など)の長期経過観察で、あご下から首にかけての軟部組織に程度の差はあるものの下垂が見られ、二重あごのような見た目になったと報告しています。
ただし、全員に同じように起こるという意味ではありません。同じ総説は、湾曲した切り方と直線的な切り方で軟部組織の変化を比べた定量的な研究はまだ不足している、とも述べています。つまり、たるみの出やすさは方法や個人によって変わる可能性があります。そのため、ご自身の場合を正確に見通すことは難しいと考えられます。
この総説は、主に後ろ向きの症例集積をまとめた叙述的レビューです。示されている傾向は判断材料の一つであり、ご自身の結果を約束するものではありません。韓国の美容医療で輪郭手術を検討するときは、この前提を踏まえて、担当医に具体的な見通しを質問することが大切です。
たるみの出方は、何で変わると説明されていますか?
総説から確認できる要素は、主に次の三つです。いずれも、ご自身の計画にどう当てはまるかを担当医に聞く手がかりとして使えます。
| 要素 | 資料で確認できる内容 | 相談で聞いてみたいこと |
|---|---|---|
| 骨を切る量 | U字型の骨切りでは、骨を削る量が増えるほど軟部組織が厚くなり、顎二腹筋の前腹が下方へ落ち込んだと報告されています。 | 計画している骨切りの量と、その理由 |
| 下顎枝の高さ | 下顎枝の高さが減ると、下顎角の自然な輪郭が損なわれ、下垂のリスクが高まる可能性があると指摘されています(研究者の見解)。 | 切り方(湾曲か直線か)と、高さへの影響 |
| 咬筋の変化 | 手術中に咬筋が骨から剥がれ、のちに萎縮する傾向があるとされます。CTを使った研究では、長期的な体積の減少が約21〜40%と引用されています。 | 咬筋の扱いと、筋肉を切除するかどうか |
総説は、下垂を減らす工夫として、下顎の縁に沿って3つの穴をあける方法や、骨膜を縫合する方法を挙げています。また、湾曲した骨切りを受けた一部の症例で、フェイスリフト、ボツリヌストキシンA、高周波などを補助的に用いることで結果が改善する可能性にも触れていますが、どの方に向くかまでは示していません。年齢や皮膚の弾力との関係は、今回参照した資料では確認できませんでした。
たるみ以外に、どのような合併症が挙げられていますか?
下顎の骨切りでは、たるみのほかに、感覚の変化、段差、左右差などが資料に挙げられています。頻度や程度は方法や個人で異なるため、一覧は質問を考える材料としてご覧ください。
- 下唇のしびれ:総説は、骨を一塊で切る方法で、一時的な下唇のしびれが比較的多いと記しています。2017年の論文は、しびれやうずきを訴える方の多くは一時的で、治療なしで6か月〜2年ほどで改善すると述べています。
- 神経・血管の損傷:総説は、骨切り線と下歯槽神経血管束の間に少なくとも3〜5mmの距離を保つ必要があるとし、手術の計画はCTを使って立てる流れを説明しています。
- 二次的な角(段差):2017年の論文は、残った骨の骨折が大きさの違いから二次的な角を作ることがあるとして、削ったあとに残った骨を整えることが大切だと述べています。
- 左右差:総説は、術後の長期的な骨の再構築が、顔の非対称に関わり得ると述べています。
- 湾曲した切り方:弧を描く切開は、方向のずれや、意図しない下顎枝の骨折の可能性を高めると説明されています。
韓国で受ける前に、何を確認すればよいですか?
厚生労働省は、美容医療を受けようと考えている方に、施術前の確認として次の4点を挙げています(厚生労働省の案内)。海外で受ける場合にも、確認の軸として使えます。
- 使用する薬などがどのようなものか、自分でも説明できますか。
- 効果だけでなく、リスクや副作用なども知り、納得しましたか。
- ほかの方法や選択肢の説明も受け、自分で選択しましたか。
- その美容医療は「今すぐ」必要ですか。最後にもう一度、確認しましょう。
これに、輪郭手術ならではの質問を加えてみてください。回答の書面や画像が残ると、あとで見直せます。
- 骨を切る量と方法、たるみについての考え方を、画像を見ながら説明してもらえるか。
- 術前にCTなどで神経の位置を確認し、それをもとに計画を立てるか。
- 骨だけでなく、咬筋や骨膜をどう扱うか。
- 執刀する医師は誰か。麻酔は誰が管理し、麻酔科専門医が関わるか。
- 術後の経過診察を、いつ、どこで受けるか。帰国後に問題が出たときの連絡方法は何か。
- 書面の見積もりに、何が含まれ、何が含まれないか(入院、検査、薬、再診など)。
契約の進め方にも注意が必要です。国民生活センターは、今すぐ施術が必要だと不安をあおられたり、モニター契約などを勧められたりしても、その場で契約・施術をしないよう呼びかけています。クレジットを組んでまで必要な施術なのかをよく考えるようにも促しています(国民生活センターの発表)。
事業者を調べたいときは、韓国保健産業振興院の外国人患者誘致情報システム「メディカルコリア(Medical Korea)」で、事業者登録番号を入力して登録機関を照会できます。
帰国後に不調が出たときは、どうすればよいですか?
厚生労働省は、もしも合併症が発生した場合は一人で悩まず、都道府県や保健所設置市区が設置している患者相談窓口(医療安全支援センター)に相談するよう案内しています。契約や解約など、契約に関する相談は消費者ホットライン188番です。
手術を受けた医療機関と、日本国内の相談窓口とでは、できることが異なります。そのため、経過診察の予定と帰国後の連絡先(対応できる言語を含む)は、出発前に医療機関と決めておくと安心です。
COMEDIはどこまでお手伝いできますか?
COMEDIは病院ではなく、ご予約や連絡の調整を支援するコンシェルジュです。診断や、手術を受けられるかどうか、方法の判断は行いません。それらは担当医の役割です。
ご相談いただいた場合は、この記事の質問リストを医療機関へ伝える準備、書面見積もりの確認項目の整理、通訳や日程の調整をお手伝いします。気になる手術は、エラ削り・Vライン輪郭手術、頬骨削り(頬骨縮小)、顎先形成(オトガイ形成)のページで基本情報をご確認いただけます。
施術の詳しい情報: V-line jaw surgery in Korea for foreigners
予約前に確認したいこと
| 入国(日本のパスポート) | 日本は韓国のK-ETA一時免除の対象で、免除期間は2026年1月1日から2026年12月31日まで延長されています。出発前に入国条件をもう一度ご確認ください。 [1] |
| 美容医療を受ける前に | 厚生労働省は、美容医療を受けようと考えている方に、施術前に4つの点を確認するよう呼びかけています。使用する薬などを自分で説明できるか、効果だけでなくリスクや副作用も理解して納得したか、ほかの方法や選択肢の説明を受けて自分で選んだか、その施術は「今すぐ」必要か、の4点です。説明を受けていないことがあれば、医師に聞いてみましょう。 [2] |
| 合併症が出たとき(日本国内の相談先) | 厚生労働省は、美容医療の施術後に万が一合併症が出た場合は一人で悩まず、都道府県や保健所設置市区の患者相談窓口(医療安全支援センター)に相談するよう案内しています。契約や解約に関する相談は消費者ホットライン188番です。 [3] |
2026-10-20に確認した内容です。制度は変わることがあるため、出発前に公式の案内をご確認ください。
